5)昔からの伝統を守る
〈大内宿は大切な文化財〉
▼現在の大内宿
大内宿が住戸時代のすがたをのこす数少ない宿場あととして、全国の人々に知られるようになったのは、昭和44年のことで、それまでは、山あいの小さな一地区にすぎませんでした。
テレビや新聞などで大内宿が全国にしょうかいされると、多くの研究者や見学者が大内をおとずれるようになりました。
それいらい、昔を伝える大切な宿場あととして、大内宿をいつまでも変わらないままにのこしていこうという声が高まりました。しかし、大内宿を昔のすがたにのこし、守っていこうとしても、大内に住む人々の生活がぎゃくにふべんになったのでは大変です。
下郷町では、大内に住む人々の理解と協力をえながら、大内宿の保存に努力していくことにしました。そして、昭和58年に「国の伝統的建造物群保存地区」の指定を受け、大内宿を昔のすがたにもどし、それをいつまでも守っていこうとする計画が立てられました。