ゆたかな下郷町の自然-001/105page
あいさつ
わたしたちのふるさと下郷町は日光那須国立公園や大川羽鳥県立自然公園の美しい景勝地の中にあり、豊かな自然に恵まれ、さまざまな動植物がいきいきと生息する素晴らしいふるさとです。
春になれば野や山の雪がとけ、美しい草花が咲きみだれ新しい生命の息吹が始まります。
夏にはさんさんと輝く太陽の下で、あらゆる生物が命を育みます。
秋になると野や山は紅にもえあがり、豊かな収穫を約束してくれます。
そして下郷町の冬はまっ白な雪におおわれ、厳しい寒さですが、やがて訪れる命が芽生える春の準備のための一時の休息です。
わたしたちは、このふるさとの豊かで美しい自然をいつまでも大事に守っていくことが大切です。
この「下郷町の自然」は、ふるさとに生息する動物や植物の様子と山や川の姿をいきいきと照会しています。年々自然が失われていく今、人間と動植物や自然が共に生きる環境を考える一助にしていただければ幸いです。
最後に、この冊子を発刊するにあたり貴重な資料や写真を提供していただくと共に、執筆をお願いした下郷町文化財保護審議会委員の星和雄先生に深く感謝を申し上げ挨拶といたします。
平成8年11月1日
下郷町教育委員会
教育長 湯田和男