ゆたかな下郷町の自然-041/105page
【クズ】(マメ科)
クズは多年生のつるくさで、繁殖力が旺盛である。木にからまって木を枯らしてしまう事がある。根から澱粉(でんぷん)がとれる。昔、葉は家畜の飼料として用いられた。
どこにでもみられる草花である。
〈各地に見られる〉
【マルバハギ】(マメ科)
草原に多くはえる。
ハギは、木と草との中間のような植物である。
花が美しいので、秋の七草に選ばれたのでしょうか。仲間に、ヤマハギがある。
〈杉の沢にて撮影〉
※秋の七草は、資料によると、聖武天皇の御世〔神亀元年(724)〜(749)〕の大宮人(山上憶良)P・39の二つの歌にもあるように、歌の中にあさがおのはなとあるのは、朝顔(アサガオ)のことではなく、キキョウのことであるという。
秋の七草が、このころすでにあったものか、山上憶良が選んだものかは分かっていない。こんな昔から秋の七草が、人々の生活のなかにあったなんて、なんとすばらしいことではありませんか。
みなさんも、ぜひ秋の七草を、自分の目でたしかめてみましょう。カワラナデシコ以外は、かんたんに見つけることができる。
フジバカマは・当地にないので代わりにヨッバヒヨドリか、ヒヨドリバナ・サワヒヨドリを見つけてみよう。
カワラナデシコは、河原の砂地のススキの生えているあたりや、堤防のあたりをさがすと見つかる。見つけたときは感動する。