ゆたかな下郷町の自然-085/105page

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◆戸赤の山桜
昔から守ってきたから咲く山桜、昔から守ってきたから見られる山桜なのである。
みごとな山桜、戸赤集落の南にそびえる向山、節がくると山一面が山桜と頂上近くにはタムシバ(コブシの仲間)の白とのコントラストがいっそう美しさを引き立てる。
花見のこつは、満開の時期にくることである。しかし満開の時期は毎年同じではない。
〈明治18年の戸赤区有文書〉
『村」内留木定綴」
留木は共有林全体に関係する場合と、区域を限る場合とがあったようである。
留木は、伐採を禁じた木の種類のことである。
留木とされた樹種は、栗・桜・樫・朴の木・沢胡桃の5種類である。
○こうして、昔から守りつづけてきた山に、美しい四季ごとの木々の彩りを見ることが出来る。
戸赤地区(向山)のヤマザクラ
【戸赤地区(向山)のヤマザクラ】
みねに白く点々と見えるのは、タムシバの花で、緑の葉は、ブナ、手前のスギと並んでの緑は、カラマツです。


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