ゆたかな下郷町の自然-097/105page

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◆岩石
◇火成岩
火成岩は、マグマ(岩漿)が、地下で固まるものと、地表に出て固まるものとがある。マグマが冷えて固まるとき、規則正しい割れ目の入ることがあり、その岩石の割れ目を節理という。板状のものを板状節理といい、角柱のようなものを柱状節理という。
火成岩には、安山岩・花南岩・玄武岩などがあり、岩石の形や色や固さなどは、マグマの冷えて固まるときの、場所(深さ)や圧力・温度、固まるまでの時間などによって、その岩石の質(種類)がちがってくる。
わが町でも、あちこちで火成岩の観察ができる。
柱状節理は、江川地区では、中山風穴・白岩の和田山、旭田地区では、南倉沢の奥の観音山などで観察ができる。
柱状節理
【柱状節理】
甲子山・旭岳・観音山の山麓に見られる火成岩(柱状節理)である。
柱状節理はあちこちで観察することができる。
〈三輪滝付近で1996・10・4撮影〉
溶岩
【溶岩】
加藤谷川の上流を探すと、那須山系の紅茶色の穴のある溶岩をみることができる。
溶岩も火山によって、色がちがう。
三原山の溶岩は、黒っぽい色をしている。
◇変成岩
岩石が、地下の深いところで、強い圧力を受けて新しい鉱物ができる。新しくできた鉱物は、同じ方向に並ぶ。このため、しま模様ができたり、うすく割れたりする。
変成岩には、片麻岩・緑泥片岩、紅簾片岩・結晶質石炭岩、ホルンフェルス(砂岩やけつ岩が熱変化をうけて、紅柱石や董青石・黒雲母などをふくむ変成岩)などがある。
くわしくは、図鑑や専門書で学習しましょう。


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