伊南村の文化財(第一集) -020/029page
板 碑
板碑とは、石を薄くして信仰神を 祀ったものである。
この板碑には、弥陀三尊が刻まれ ており、中央に梵字キリク(阿弥陀 如来)右にサ(観音菩薩)左にザグ (勢至菩薩)で、元徳三年九月と刻 まれ 「小塩の山の神」として祀られ ている。
通常、山の神を崇めるのほ大山砥 命か或はその息女木花咲耶姫である が、神佛を併せもつものとして珍ら しいとされている。
高さ三十九糎、巾二十七糎、厚さ 三振の暗緑色の硬度の高い石で、関 東地方の産だと言われている。どん な経路で此処に祀られているかは不 明である。村 指 定 重要文化財
所 在 地 伊南村大字小塩字丸山地内
管 理 者 小塩区
指定年月日 昭和57年8月31日