わたしたちの伊南村-060/065page
うしいれました。白沢の人々のあいだでは、堰ができることによって、これまでこまっていた伊南川の水害を防ぐことができるし、田ももっと広くすることができるという考えがでました。一方、堰を作ることに反対した人々もいました。
このことに半年の話し合いがつづきましたが、やはり堰があった方がよいという考えの人が多く、この年の8月、工事がはじまり、年内に堰がかんせいしました。この工事にかかったお金は、伊南村ばかりではなく、古町地区から水をとり入れていた大宮村(今の南郷村)にもふたんしてもらいました。
この堰から引かれた水は、村の東がわの地区のほとんどで使われています。
(2)浜野堰
宮沢の人たちは、高いところに住んでいたために、水を引くのに苦労していました。浜野と宮沢、2つの地区の共同の堰が、今からおよそ350年前に完成しました。2つの地区の話し合いにより、堰を作るためにはたらく人は、浜野と宮沢から共同ででることになりました。
また、堰を作るためになくなってしまう浜野の土地のかわりの土地を宮沢から出すことになりました。
今は、電気の力で水を引き上げるようになりました。
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