檜枝岐村勢要覧 -016/020page
200年以上の歴史を誇る。伝統芸能 文化財
全国的にも知られている檜枝岐歌舞伎は、寛政、文化の頃伝わったと言われています。
全国各地で古い歌舞伎が次々に姿を消していく中で、古典そのままに親から子へ、子から孫へと伝えられてきた重要な農民芸能です。また歌舞伎が上演される舞台は「檜枝岐の舞台」 として国の重要有形民俗文化財として指定されています。
檜枝岐村の特産品の木工品には、良質の檜材を使った曲物、栃の大木を手掘りで作るハンゾウなどがあります。
「裁ちそば」は、つなぎを一切使わない伝統技術で、その風味は素晴らしく、郷土料理である「山人料理(やもーどりょうり)」の中核として受け継がれています。
檜枝岐村は地形、風土において特殊な条件にあり、先祖の歩んできた道も厳しいものがありました。路傍にたたずむ稚児地蔵が悲しい歴史を物語り、今でも香や花が絶えないなど 昔からの風習を残している村です。
檜枝岐の地形や風土から生まれ、受け継がれてきた。