のびゆく南郷村-075/087page

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(1)宮床堰
〈水不足の村〉
やく300年前、宮床は、今よりも高いところにだけ家がありました。水田が少なかったので、沢水でじゅうぶんでしたが、開こんされて田が多くなると、沢水だけではたりなくなってきました。
そこで、界の東の山にある大谷地から水を引くことにしました。
宮床の人たちは、毎年、大谷地の水を自分の方に引いたので、困ってしまった界の人たちは、田島の代官所へうったえました。両方の間に水あらそいが起こり、何年も続きました。
今から200年くらい前、宮床に大火が起こり、その後も何度か大火がありました。水がたりなかったために、ほとんどの家がやけてしまいました。これらの大火で、宮床の人たちは、なんとかして伊南川から水を引きたいと考えました。
(1)宮床堰

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