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鉄道がしかれたころ
〈むかし〉じょうききかん車
相馬―東京 およそ8時間
〈今〉スーパーひたち
相馬―東京 およそ3時間半
木下さんの話
じょうばん線がすべて開通したのは、明治31年8月です。さいしょのじょうききかん車が、相馬地方を走りました。はじめは、「けむりで米がとれなくなる」とか、「朝つゆにぬれたくわのはに炭カスがついてかいこが食べない」とか、「とび火で火事になるのでは」と、近くに住む人たちには、あまりよく思われなかったようです。じっさいに、じょうききかん車のとび火によると思われる火事もいくつかあったようです。また、近くのかれ草がもえあがることもありました。