博物館学習指導の手引き-090/098page

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博物館資料
「化石」を生かした授業例

1.単元名 6年「人地のつくり」

2.小単元の目標
(1)自分たちが住んでいる大地のでき方に興味を持ち、資料の手がかりなどをもとに露頭を観察し、そこが水の働きでできたところか、火山の働きでできたところかを推論できるようにする。
(2)水の働きでできた大地のでき方と化石や堆積岩、火山の働きでできた大地のでき方について調べ、それぞれの特徴についてとらえることができるようにする。

3.指導計画(総時数16時間)
第1次地面の下はどうなっているか・・・・・・・・・3時間
第2次人地はどのようにしてできたのか・・・・・・・7時間
第3次水によって人地はどのようにしてできたのか・・3時間(本時3/3)
第4次火山によって人地はどのようにしてできたのか・3時間

4本時のねらい
○化石の実物や写真をもとに、地層ができた環境を推測し、水の働きでできた地層が地上でも見られるわけを、とらえることができる。

5博物館資料について
自分たちが住んでいる大地が水の働きでできたのか、火山の働きでできたのかを推論するのには、地層の中の岩石を調べることが大きな手がかりとなる。その際、水の働きでできた地層の中に化石が含まれていることがある。その化石を調べることによってその地層が形成された時代を知ることができる。
ハラマチクジラの化石は、1965年、原町市三島町人木戸川にかかる道士岩橋の建設工事中に発見され、!985年クジラの15個の脊椎骨化石が発掘された。海に生息するクジラの化石が地上で発見されたことで、大きな力が加わり大地が持ち上がったことを考えさせることができる。また、古生代の化石三葉虫、中生代の化石アンモナイト、新生代の化石タカハシホタテを提示することにより、人地が作られた背景には何億年もの年数がかかっていることをとらえることができ、また、地質の年代を知ることもできる。


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