小高観光ガイドブック -009/012page
文化・歴史に学ぶ
小高神社のほど近くに、小高町の文化の拠点となっている「小高町浮舟文化会館」があります。奥州相馬氏の居城であった小高城の別名、「紅梅山浮舟城」にちなんでこの名が付けられました。ここは、298席の多目的ホールをはじめ、研修室・図書室・書庫などを備え、その一角に「埴谷島尾記念文学資料館」があります。埴谷雄高と島尾敏雄は現代文学をリードした作家で、二人とも小高町ゆかりの人物です。
浮舟文化会館 埴谷島尾記念文学資料館(右下)浪岩の横穴古墳
小高町を含む浜通り地方では、古墳時代の終わりごろ、岩を横に掘った穴をお墓としたものが多くつくられ、小高町にも残されており、町指定史跡に指定されています。泉沢にある石仏群は、薬師堂石仏・阿弥陀堂石仏・観音堂石仏から構成され、「大悲山の石仏」と呼ばれ親しまれています。「大悲山の石仏」は、大分県臼杵、栃木県大谷とあわせて、日本三大摩崖仏と呼ばれ制作時期は不明ですが、平安時代前期と推定されています。残念なことに多くの部分がくずれてしまっていますが、これほど古くて大きく、また美術的価値のある石仏群は他に類を見ないことから、国指定史跡に指定されています。