おだか 通行手形 -008/014page
時を越える伝統と文化に学ぶ
奥州相馬砂見祭其三 野馬取之図
十九世紀前半 歌川(安藤)広重写 木版図小高神社境内で行われる野馬懸(のまがけ)は多くの馬の中から神の思召(おぼしめ)しに かなう馬を捕らえて神に献ずる神事である。
昔、野馬追当日、原町萱浜巣掛場(かいはますかけば)の木戸から追い出された野馬の群(むれ) を、騎馬武者が後から追い、小沢(こざわ)の野馬道を通り、小高城内に設けられた 竹矢来(たけやらい)に追い込んだことから、現代の行事は始まっている。
午前十時頃から祝詞(のりと)奉上があり、今日の祭りに仕える御小人(おこびと)達 十数人が御祓(おはら)いを受け、白衣、白鉢巻、白ズボンに草鞋(わらじ)ばきで、 竹矢来に入った馬の中から屈強な馬を見定め、竹竿に縄をつけた「駒とり竿」を 御神水(おみだらし)に浸して、