自然観察ガイドブック 五十人山の自然 -006/032page
地には、セキレイ類・コサギ・カルガモなどもみら れる。冬には、あおくびとよばれるマガモや、オシ ガモとよばれるオシドリなどもみられる。キジ・ヤ マドリに関しては、狩猟のために、毎年60〜70羽を 放鳥しているという。夜になると、ヨタカやフクロ ウの「キョキョキョキョ……」・「ゴロスケホッホー」 という鳴き声が聞こえてくることもある。
は虫類では、シマヘビ・ヤマカガシ・アオダイシ ョウ・マムシ・ジムグリなどが生息している。地元 の人が、「カラスヘビ」とよんでいるヘビの正体は 何であろうか。ほかにカナヘビ・トカゲも日当りのよい山道に顔を出すことがある。
キマダラヒカゲ
両生類では、モリアオガエルが野行や木取場など の沼にも生息している。ふつう、このような沼には、 イモリも一緒にみられる。五十人山には、ふつうガ マガエルとよばれるヒキガエルや、トノサマガエル ・アカガエル類がみられ、夏湯や管ノ又の沢には、 ヤマカジカとよばれているサンショウウオが生息し ている。地方によっては、沢沿いの土や落ち葉を掘 ったりするとでて来ることもあるので、ヤマドジョ ウとよんでいるところもある。
アゲハモドキ