自然観察ガイドブック 五十人山の自然 -009/032page

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変よく似たものもいる。その中の一つのアゲハモド キという蛾は、ジャコウアゲハやオナガアゲハに似 ているので、ちょっとみただけではまちがうことが ある。

 また、目の醒めるような黄色の翅をしたスジボソ ヤマキチョウがとびだして、びっくりすることがあ る。蝶は、きれいなクリーム色をしている。この蝶 は、成虫で越冬するので、3〜4月の暖かい日に山路 でみかけることがある。冬を越して少しくたびれた 色になっているが、ようやく草木が芽吹く頃なにで、 その明るい色彩から、一足先に春の訪れを感じとる ことができる。クロウメモドキなどに産み付けられ た卵は、やがて幼虫になり、蛹を経て、5月末から 6月に羽化して蝶になる。

 山頂付近には、ベニシジミ・ヒメシジミ・クジャ クチョウ・ウラギンヒョウモン・ルリタテハなどが 舞っており、角度により翅の色が紫色に輝いてみえ るコムラサキに出合うこともある。シシウドなどの 花には、ハナアブ類や、ハナカミキリ類が集まって いる。






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