自然観察ガイドブック曰山の自然 -017/031page
17 曰山(天王山)の動物下にもぐりこんで行く。
水場付近は湿地でもあり、ヤマアカガエル の姿も見る。
このあたりも昆虫は多い、一休みしている 間に蝶類ではコチャバネセセリ、コミスジ、 ミドリヒョウモン、ジャノメチョウ、キタテ ハ、などが姿を現し、ホソヒラタアブやハナ アブは頻繁に花上を往復し、アキアカネ、リ スアカネなどトンボ類も出没する。
水場から上に登ると右手はアカマツが所々 に疎生する明るい傾斜地で、左手は低木の林 となり、イチモンジセセリが活発に飛び、時 々頭をかすめるようにヒオドシチョウやルリ タテハが飛んでいく。
低木の繁みからはヤマキマダラヒカゲ、ヒ メジャノメ、ヒメキマダラヒなどがひらひら 飛び出す。カンタンの「リューリュー」 という細い声がどこまでも追いかけてくる。
左手の樹冠部ではシジュウカラ、エナガの 混群、稀にメジロなどが鳴く。
山頂の近くはミズナラの林となるが、登山 路入口からここまではどんなにゆっくり歩い ても約1時間程度で着く。ミズナラの林中は