原子力とわが町 - 004/079page
人口と雇用人口の推移
私たちの町が、“大熊町”として発展した昭和29年には、町の人口が8,815人、世帯数は1,550世帯でした。その後日本経済の成長とともに、労働力は大都市に集中しました。大熊町の人口は年々著しく減少し、昭和40年あたりからは、ほぼ七千数百人台の横ばい状態が続きました。しかし、東京電力(株)福島第一原子力発電所の建設工事が始められた昭和42年以降、この現象にも歯止めがかかり、昭和45年10月の国勢調査では、人口7,750人、世帯数は1,767世帯と増加の傾向を見せ、その後着実に増え続け、昭和54年4月には、昭和29年の発足当時を上回る8,835人、2,190世帯となりました。その後増加の一途をたどり、平成12年の国勢調査では、10,806人、3,314世帯となっております。
このように、原子力発電所の建設が終了した昭和54年以降も、人口の緩やかな増加が続いています。
今後は、すでに減少した発電所建設関連雇用に代わる就業の場の確保に向けて優良企業の誘致と住宅団地の開発をはじめ、観光開発、地場産業の積極的な振興を図り、農工商の調和のとれた居住環境を整備することにより、若者が定着する活力に満ちあふれた町づくりの実現をめざしていきます。