川内村勢要覧 -007/034page
樋 口 主 水 先生
●錦心流薩摩琵琶の名手 (平成14年3月5日没)
川内村の名声を広め、芸術文化の興隆に貢献さ れました故樋口春(ひぐち・なごし)先生が詩人 草野心平先生に続いて、平成八年に川内村名誉村 民第二号に推戴され、名誉村民の称号が贈られま した。
樋口先生は、二〇才にして錦心流薩摩琵琶の奥 伝に達し、水号を許され樋口主水と号しました。
昭和三〇年から亡くなるまでの四七年間本村に 定住され農業のかたわら全国各地で琵琶の演奏や テレビ出演等々、川内村に「琵琶仙人あり」と本 村を広く知らしめられました。昭和六一年に福島 県文化功労賞並びに川内村特別功労賞、平成二年 には文部大臣から地域文化功労賞が贈られました。
今でも、琵琶芸術の極限に挑む姿勢には深く感動 するものがあり、本村の文化の進展に与えた功績は 郷上の誇りであり、その功績をたたえ名誉村民とし て川内村史に永久に明記されます。