ならはの絵馬−村人の祈り−-000-01/036page

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平成11年度企画展
会期 平成11年11月13日〜20日
「ならはの絵馬」村人の祈り
の開催にあたって

 科学技術の発達の著しい現代にあっても、願いを込め、絵馬 を奉納した経験をもつ人は多いのではないでしょうか。人は常 にいろいろな悩みや願望を持っており、信仰のかたちを変えな がらも現代も受け継がれています。
 絵馬の歴史は古く、その昔、馬は神の乗り物として崇められ、 生馬を神へ献上したのが、のちに絵馬になる始まりといわれま す。祈願の内容が多種多様で、その絵柄もバラエティーに富む ようになったのは江戸時代になってからといわれます。
 先祖の生活を語るように信仰の中で育った絵馬は、美術的に も優れたものが多く、村人のさまざまな「祈りの表現」を鑑賞す ることができます。
 これらの絵馬は奉納される場所が限られており、社殿の奥や、 また梁に掲げられ、釘づけされて門外不出の状態でしたので、 なかなか一般の人の目に触れることができませんでした。この 企画展によって多くの方に、町の文化財を再認識する機会を提 供できれば幸いです。
 最後に所有者の方々の理解ある特段のご協力によって、屋外 に搬出することができ、一堂に展示することができました事に、 深く感謝を申し上げます。
平成11年11月
楢葉町歴史資料館
 館長 関 根 和 弘

表紙
 長寿会図(2)(本文13ページ掲載)


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楢葉町歴史資料館の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。