わたしたちの郷土楢葉町 楢葉町小学校社会科教師用資料 - 006/110page

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 花崗岩の開析する両河川はV字形の渓流となり隨所に瀑布をつくり、周囲の植物と調和して美しい渓谷美となり、阿武隈山地最高の景観を呈している。

 夫太郎、立石不動尊堂附近より約500m下流までは南北に古生層の変成岩体(蛇絞岸化した塩基性凝灰岩)よりなり、その以東は砂岩頁岩の互層よりなる第三紀層(石灰岩を含む)が前記変成岩体同様南北に発達している。

 堂の内の基準とした南北線上より以東即ち大谷、上小塙附近より海岸に至るまでは、砂質頁岩よりなる第三紀層(多賀層)により構成され海蝕となって太平洋に接している。

(5) 気 象

 気候は東日本型海洋性気象で比較的寒暖の差が少なく、冬期間でも殆ど積雪がなく雲も少なく晴天の日が続き空気が乾燥する。降雨量は年間平均1200mm前後で、6〜10月に多い。

 参照「ならは」 資 P.9  注.CALMは殆んど無風状態を言う。

(6) 地 質

 楢葉町の平地部一帯は、中新世後期に堆積した広野富岡層や更新世竜田層からなり、女平、郭公山、山所布を含む西側山間部は、より古い先白亜紀の角閃岩、角閃黒雲母花崗岩、花崗閃緑岩などから成り立っている。

 山間部と平地部の間には、漸新世浅貝層や石城爽炭層が南北の方向に帯状に分布したいる。それと平行する形で双葉逆断層の2本の断層が走っている。

 また楢葉町は約10qの海岸線をもち、木戸川、井出川の二つの川が太平洋に流れこんでいる。しかし海岸の殆どが切り立った海蝕崖をつくり砂浜は少ない。

 参照 楢葉町の植物(楢葉町教育委員会発行) P.2


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