わたしたちの郷土楢葉町 楢葉町小学校社会科教師用資料 - 008/110page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

ウグイス○ 病気や負傷して弱っている鳥獣がいたら、富岡営林事務所に届けて下さい。又福島県鳥獣保護センターは郡山市安積町成田字西島坂1 電話024(945)2160

A 植 物

ア、楢葉町における特記すべき植物群落。

1 スダシイ--------ヤブコウジ群落
 波倉の稲荷神社の境内林と近くの竜蔵寺墓地周辺に小規模ではあるがスダシイの残存林がある。このスダシイ林はその北限地として貴重である。

2 タブノキ群落
 タブノキ林は海洋に面した暖地の代表的自然林の一つである。かつては福島県浜通りの海洋地帯に広く分布していたものと想像されるが、現在では海岸地帯の開発が進み荒廃の傾向を強めている。幸にも楢葉町では山田浜に数百米にわたり防潮林や屋敷林として比較的まとまったタノブキ林が残されている。福島県内でこの程度の規模のタブノキ林は他にない。
 その群落内にマルバグミ、イノデなどの北限植物を含んでいる。

3 モミ--------落葉広葉樹群落
 木戸川上流の女平林道柴坂トンネルから大滝神社までの渓谷には、砂防保安林として比較的自然のまま森林が保護されている。構成種はモミ、イヌブナ、シデ類、カエデ類からなり、いわゆるモミ─落葉広葉樹林である。

4 アカマツ--------ヤマツツジ群落
 楢葉町の平地部はアカマツ林が多く、その林の中にヤマツツジが群生している。

5 海岸砂丘植物群落
 楢葉町の海岸線は殆ど切り立った海蝕崖あることと、海岸浸蝕が進み護岸工事が行われていることなどにより砂浜が少なくなっている。それでも木戸川河口附近に小規模ながら砂浜が残っており海岸砂丘植物が生育している。


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は楢葉町教育委員会に帰属します。
楢葉町教育委員会の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。