わたしたちの郷土楢葉町 楢葉町小学校社会科教師用資料 - 009/110page
組成はハマニンニクが優占し、コウボウムギ、コウボウシバ、ハマヒルガオ、ハマエンドウ、ハチジヨウナなどが混生する。
ハマニンニク、ハチジヨウなどが混じる点北方型の植生といえる。
6 クロマツ--------ヒサカキ群落
クロマツは主に海岸付近に自生するが、楢葉町海岸でのクロマツの生育は悪い。波倉にクロマツ−ヒサカキ群落がある。
7 アカガシ
上小塙八幡神社境内に、アカガシの老木がある。イ.学術的に貴重で保存の必要な地域
楢葉町は照葉樹林の成立する北限地帯にあることから、スダシイ林やタブノキ林の残存林がみられ、楢葉町を北限とする南方系の種が分布している。同時に山間部や海岸ぞいに北方系の種が南下している。
楢葉町には植物生態学上重要な地域や植物地理学上貴重な植物がいくつかある。これらの地域や植物を開発から守り後世に残していくことは現在に生きる町民の責務である。
1 木戸川渓谷自然林(数多くの北限植物が生育している。略)
2 波倉のスダシイ林
3 山田浜のタブノキ林
○ 天神原の食虫植物自生地
天満宮裏にモウセンゴケ、ムラサキミミカキグサ、ヒメタヌキモの3種の食虫植物が生育している湿原があったが、開発で消滅してしまった。
参照 「楢葉町の植物」