わたしたちの郷土楢葉町 楢葉町小学校社会科教師用資料 - 086/110page

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2 これからの楢葉町

 本町の産業別就業者の比率は、昭和50年国勢調査では第1次産業31.7%で農業が約30%を占めている。然し経営耕地面積が少なく零細農家であることから、農業基盤を整備し、経営の近代化及び協業化を進めて、余剰労働力を確保し、電源関連企業の立地及び工業団地の造成により、若年労働者の雇用の拡大を図り、経済的に安定した町づくりが重要である。

 又、海・山・川と美しい自然や気候風土に恵まれた豊かな環境のもとに、香り高い文化と生活を築くことが、町民にとって重要な課題であろう。

@ 生活をよくするためのこれからの計画

 これはいわき産業地域経済生活圏発展計画策定資料(昭和56年8月)によるものであるが、昭和58年になり「楢葉町町勢振興計画」の策定に着手したので、完成されたらその計画を参照されたい。

 1 産業基盤の整備及び産業振興

項  目
現    状
これからの計画
道  路
道路網は中心地へ放射状に示しているが、集落間を結ぶ循環線に欠けている。又高速交通を前提とした基幹的道路にも欠けている。 ○ 地区間を結ぶ道路の整備新設
○ 狭い道路の改良
○ 常磐高速道の延長
工  業
電気・機械・縫製・製材等の各企業は若年労働者を雇用する余裕がない。 ○ 工業団地造成により、若年労働力主体の新規工場誘致
○ 既設工場の規模拡大
農  業
経営耕地面積が少なく専業として農業経営を行うことが困難である。 ○ 農業基盤整備の推進
○ 機械化・協力化による省力
○ 余剰労働力の他産業の移行
林  業
山林の大部分が国有林のため、経営は零細で生産所得が低い。 ○ 国有林解放による土地の有効利用
○ 里山林道の開発整備
商  業
経営の合理化近代化が遅れ、町民は生活必需品の大半をいわきの大手スーパーに依存している。 ○ 商店会の経営指導と育成
○ 経営の合理化近代化協業化
○ 消費者確保のPR

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