わたしたちの郷土楢葉町 楢葉町小学校社会科教師用資料 - 105/110page
8月
○ 七日 七夕 たなばた
6日に色紙や半紙を短冊に切り、願いごとや山や川の名を書き竹に吊して庭先に立てお祝いする行事。
地域によっては麦藁で馬人形2つつくり、七夕飾りに吊したり、屋根にあげたりするところもある。
飾り竹は次の日野菜の豊作を願って畑に立てる。
お盆を迎える準備
新盆を迎える家庭では、7日に盆棚を作り新盆霊を迎える準備をする。又仏壇の掃除と仏具の手入れ、お墓の掃除、迎え火をたく松、供花(キキョウ・ナデシコ・山百合など昔はすべて山から採取した)線香・ローソク・提灯・盆ござなどを事前に揃える。仏壇の両側に竹笹を結わえ付け、その間に縄を張り桧の葉を吊り下げる。蓮の葉を敷き盆提燈をつける。
○ 十三日 盆迎え
午後から家族揃って墓詣りする。線香、花、水、松、ぼた餅(おはぎ)、大根、人じんを賽の目に刻んだものなどを持参する。お墓に松で焚き火(迎え火)をし持参したものを供える。
家では門口に迎え火を焚き祖霊を迎える。○ 十四日 お盆 新盆廻り
新盆家庭を焼香して廻る。昔は乾うどんを5把、7把、10把と親族の関係、交際の範囲によって供える。血族の新盆には盆提灯を贈る。
○ 十五日
嫁・婿が里帰りする。親戚がお互に交流挨拶する。
○ 十六日 送り盆
この日の朝お盆に供えたおはぎ・料理・花などを蓮の葉でくるみ、盆ござで包んで近くの川に流してお盆を送る。
この日は地獄の釜の蓋もあくといわれ、家族はみんな休みである。
○ 二十日盆
○ 晦盆 (松本松寿)