広野町勢要覧 -009/031page
太古の浪漫そのまま。
広野町の東側の丘陵地には、化石を産出する地は桜沢・脇内・ニッ沼など随所にあります。地球が太陽 系の一員として46億年前に誕生したわけですが、恐竜が現れたのは今から2億数千年前とも言われ、植物 食・肉食の恐竜が生存しました。これらと近縁の海生爬虫類(魚竜・首長竜など)や空飛ぶ翼竜も中生代 動物界に共に栄えましたが、今から約6〜5000万年の中生代末に、アンモナイト等も一緒に絶滅してしま いました。広野町で発見された陸生の化石は、後期白亜紀のアンモナイトや二枚貝のイノセラムス等の海 生化石と共に、礫岩層を形成していたことから、恐竜の遺骸は流れ流れて三角州のような浅い海底に堆積 し、約8(椒)万年前のこの辺りの渚に堆積したと推定されます。
昭和61年、桜沢地内からカモノハ謂慌の歯化石が発見されました。その後複数の植物食・肉食恐竜 の化石やワニ類、アンモナイトなどの海生の化石が採集 され、植物食恐竜にとロノリュウ、肉食恐竜にはフタバ リュウと名付けられています。