まんが吉田富三博士の生涯 -124/204page
それからの富三博士は朝から晩まで顕微鏡をのぞき込み おびただしい数のスケッチを重ねます
その数は4000枚は超えると推定されますその絵はガンとは思えないほど美しく もう1つの宇宙のようでした
「自分の手で描くことによって ガンの真実に肉迫できるんだ」
戦争はますます深刻となり 日本軍は各地で大敗の連続です
牟田義男も軍医を志願して 戦地におもむきました
「先生のおっしゃる通りになりましたが 日本のために行ってきます」
「すまん…」