ふくしま海洋科学館学習指導の手引き -042/097page

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No.2 ふくしまの川と沿岸

(1) 福島県の植物

画像 ▲福島県の森林地帯
▲福島県の森林地帯

 南北に細長い日本列島の森林は 北から、寒帯林、温帯林、暖帯林 に分かれています。福島県は、フナ などのある落葉広葉樹からなる 温帯林と、スタジイ、アカガシな どの常緑広葉樹からなる暖帯林の 境界部分に位置しています。会津・ 中通り・浜通りと大きく3つに分 かれる福島県の中で、ここでは主 に、阿武隈山地から太平洋側の 植物が展示されています。

(2)川

 同じ川の中でも、上流、中流、 下流と川はさまざまに姿を変えま す。そして、その中ではさまざま な生物たちが、それぞれに合った 環境にすみ分けをしています。流 れの速い上流域では、イワナ・ ヤマメが暮らしています。水の中 にあまり工サか多くないところで 喜らす彼らは岩陰などにひそみ、 エサが流れてくるのを待ちます。 また、速い流れの中で暮らすため に、強い遊泳力を持っています。 浅く流れの速い瀬と水のよどんだ 淵がある川の中流域では、ウクイ オイカワ、アユなどと魚の種類も 多くなってきます。水槽の中では 石の間などをよく探すと、オオヨ シノポリやギ八チの姿を見つける ことができます。それぞれの生物 の泳ぎ方や暮らしの違いも観察し てみてください。

画像 ▲イワナ
▲イワナ

画像 ▲オオヨシノボリ
▲オオヨシノボリ

(3)河口

 川の河口では、流れもゆっくり になり潮の干満によって海の水も混じるようになります。

 ここでは、ビリンゴなどの八ゼ の仲間やコトヒキ、カレイの稚魚 などが暮らしています。エサが豊 富な河口域は、さまざまな海の魚 たちが幼魚期を過ごす大切な場所です。

画像 ▲ビリンゴ
▲ビリンゴ

画像 ▲コトヒキ
▲コトヒキ

(4)池

 水の流れかほとんどない池や沼 では、さまざまな水草か茂っています。人間にとって役に立たない ように見える水草も、水の浄化や 生活の場所などとして、動物たち にとって大切な役割をはたしてい ます。植物か茂る中には、タナゴ 類やギンブナなどの魚のほかにも、アメンボなどの水生昆虫、ニホンアマガエルなど、 さまざまな生き物たちが暮らしています。

画像 ▲ニホンアマガエル
▲ニホンアマガエル


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