ふくしま海洋科学館学習指導の手引き -064/097page
No.13 水生生物保全センター
水生生物保全センター
CENTER FOR CONSERVATION OF AQUAMARINE(略称:CAL)では、 アクアマリンふくしまの新しい展示 生物開発のための飼料研究をはじめ、 希少水生生物の保全に冠する調査 研究を行っています。また、研究 経過や成果を紹介するコーナーを 設けています。
(1)自然環境保全・保護
日本列島は、南北に長く伸びて おり、変化に富んだ自然環境を有 しています。そして、そこには多く の種類の生物が生息しています。 しかし、現在、伐採などによる森林 の減少や改変、河川や沿岸の水質 汚濁や汚染、または乱獲などにより、 人知れず姿を消しつつある生き物 たちも少なくありません。このよ うな絶滅の危機に瀕している生き 物たちを「絶滅危惧種」と呼んでい ます。
アクアマリンふくしまではシナイ モツゴやゼニタナゴ、会津地方の イトヨなどさまざまな絶滅危惧種 を育て、環境保全、保護に関する 啓蒙活動を行っています。
(2)アクアマリンの取り組み
アクアマリンふくしまでは、平成 9年より飼育困難生物実験施設を 建設し、地域になじみ深く飼育の 難しい生物の飼育技術の開発を試みてきました。
この結果、サンマ、サヨリ、 トビウオの仲間をはじめ、さまざま な生物の飼育、繁殖に成功しまし た。今後もCALでは、地域や私 たちの生活に密着した生物を対象 とした研究に取り組んでいきたい と考えています。