機関誌第3号「AMFNEWS」 -007/008page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

観察中
そして、6月20日にはこれら実地研修の一環として、タッチングプール解説グループのボランティアは豊間海岸に行き、実際の磯で生き物の観察を行いました。「タッチングプール」は磯の潮だまりを再現していますから、本物の磯での観察は、とても勉強になりました。

 ふくしまアクアマリンボランティアーズ(通称FaV)は、このようにして学んだことを、多くのお客様に伝えていきたいと思っています。

(学習交流課 大石 幹人)

出勤AMF救援隊

AMF救援隊

 平成12年6月15日午前10時過ぎ、いわき市平下高久の新舞子海岸に体長252cmのクジラ(オガワコマツコウ)漂着の連絡が入りました。

 柳澤事業部長他4名をAMF救援隊として派遣し、水産試験場などと協力し、傷の手当をして約30メートル沖合まで運び出しました。隊員が見守る中、約3時間後、大海原へと帰っていきました。
福島県内ではこのような海の哺乳類などが海岸に打ち上げられること(ストランディング)の記録が少なく、これから研究や調査が必要になってきます。

 アクアマリンふくしまでは、生き物の飼育展示だけでなく、このような生物の保護や生態の研究などの活動も行っています。

 (飼育展示課 岩田 雅光)

ホームぺ−ジをリニューアルしました

ホームページの画面
アドレスも新たに「www.marine.fks.ed.jp」になりました。

 大好評のアクアマリンふくしまのホームページにフラッシュバージョン、館内の案内等を追加し、リニューアルして今年の六月から公開しています。これからも、当館の情報をどんどん追加しますので、期待してください。

 (企画経営課 関根 広紹)

世界の水族館情報

水族館エントランス
水族館エントランス

バンクーバー水族館

 カナダ西海岸最大の都市バンクーバー。森と海に固まれたこの街のダウンタウンのすぐ近くに、旅行者にも有名な都市型公園「スタンレーバーク」があり、その中央にこの水族館は位置しています。歴史は古く、1956年にカナダ初の公共水族館としてオープン。

 この北米有数の水族館の目玉は、シャチ、ペルーガ(シロイルカ)、ラッコ、アザラシなど、海のほ乳類。屋外の大水槽でのびのびと泳ぐ姿は皆愛らしく、しかも野性味にあふれていました。

 さらに私が感心したのが地元の海の展示。バンクーバーの海は夏でも10℃以下。福島の海よりはるかに冷たいのですが、生物は豊富。ニシン、タラ、カジカなど北の海を代表する魚はもちろん、特筆すべきは、タコ、ヒトデ、イソギンチャク、ウミエラ(イソギンチャクに近い生物)など無脊椎動物(骨のない動物)が大きく、数が多いこと。実際に私が潜って見たバンクーバーの海と同じ世界が水槽内で表現されていました。
巨大ウミエラ
巨大ウミエラ(大きいものは長さ1m以上)

 館内の至る所で見かけた水族館ボランティアの方々。
特に、タッチングプール前で解説をしている女性には、知識だけでなく、生き物への接し方、子供達への優しい対応など、感動でした。バンクーバー水族館に限らず、北米のボランティア活動は、そのレベル、意識とも素晴らしいと聞きます。
我々日本人も見習わなければと一人思いつつ、水族館を後にしました。
ボランティアによる解説
ボランティアによる解説

 (飼育展示課 広田 祐二)


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権はふくしま海洋科学館に帰属します。
ふくしま海洋科学館の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。