機関誌第5号「AMFNEWS」 -006/007page

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アクアマリン探検隊!

調餌の様子
▲調餌の様子
 Preparing food for animals

 10、11月の第2土曜日に、サタデースクールI「アクアマリン探検隊」を開催しました。隊員は小学5・6年生、58名。
「生き物たちがどのように育てられているのか?」を探るため、飼育の仕事を体験しながら、アクアマリンふくしまの舞台裏を探検しました。

 飼育体験では、冷蔵庫や冷凍庫に入って餌が保存されている様子を見学したり、実際に魚をさばいて餌を作ったりしました。
また、親潮大水槽の魚たちにアサリやエビなどの餌をあげ、魚が食べる様子を観察しました。
その他にも、展示水槽の裏側やろ過槽を見学し、水族館の仕組みも探りました。初めての体験ばかりで、それぞれにいろいろな発見をしたり、生き物を育てる楽しさや苦労を実感したりできたようです。

 今後1月や2月には、ウィンタースクール(対象小学4〜6年生)やサンデースクール(対象高校生以上)を予定しています。
皆様の参加をお待ちしています。

(学習交流課 佐藤 安岐子)

見て、触れて、感じよう!移動水族館開催

西郷村での移動水族館の様子
▲西郷村での移動水族館の様子
 a scene of the delivery aquarium by Aquamarine Fukushima

 福島県は、日本で2番目に大きな県で、南北約120Km東西約160Kmにおよびます。水族館から離れた場所の方々に海洋生物を身近に観ていただき、生物やこれを取りまく環境について関心をもってもらうため移動水族館を開催しました。
今年は、9月29・30日に田島町中央公民館、10月6・7日に西郷村文化センター、10月21・22日に相馬海浜自然の家を会場として、熱帯性の魚類、無脊椎動物の水槽展示(水槽数最大17台)、ウニやヒトデを手にとって観察するタッチングプール、ゴマフアザラシなどの剥製や化石に触るコーナーを設け、自由に観覧していただきました。

 田島町および西郷村では町村内の全小学生が観覧に訪れた他、相馬市では養護学校の生徒が訪れるなど3ヵ所合計で約5300名の方が会場を訪れました。
タッチングプールでウニやヒトデに触った自閉症気味の生徒が小学校入学以来初めて作文を書いてくれたとある先生が涙を浮かべて感想文を持って来てくださるなど好評をいただきました。

(学習交流課 古川 健)

世界の水族館情報

モントレー湾水族館(Montorey Bay Aquarium)

ジャイアントケルプ水槽
▲ジャイアントケルプ水槽  aquarium of giant kelp

ミステリーズ・オブ・ザ・ディープ
▲ミステリーズ・オブ・ザ・ディープ
 "Mysteries of the Deep

 アメリカ西海岸、サンフランシスコの南に位置するモントレー湾は、力リフォルニア寒流が流れ込み、巨大海藻のジャイアントケルプが繁る豊かな海です。
この湾には岸近くから一気に3000m以上の深さに落ち込む海底谷があり、湾とその周辺は浅海、外洋、深海といったまったく異なる環境を備えています。湾内では、魚や貝だけでなく、ラッコやアシカ、アザラシも普通に見ることができます。また、湾の外からはマグロやサメなどの大型魚やクジラなどもやってきます。

 1984年、このような豊かな環境の中に完成したモントレー湾水族館は、ジャイアントケルプの森を再現した水槽を中心に、オリジナリティーあふれる様々な手法で海の生き物たちを紹介し、世界中の水族館に驚きを与えました。

 1996年には、「The Outer Bay」(ジ・アウター・ベイ)というタイトルで湾の外の生物を紹介する展示を増設し、マグロやマンボウなどの外洋性魚類やクラゲの展示が見る人を感動させました。
また、1999年からは、3年間の期間限定展示ですが、「Mysteries of the Deep」(ミステリーズ・オブ・ザザイープ)と題した深海の特別展示も開設し、深海魚をはじめ、深海性のエビ、イソギンチャク、ホヤの仲間など、飼育の難しい生物を展示しています。

 モントレー湾水族館は、生物の展示だけでなく、研究活動、環境保全活動、教育プログラムも大変充実しており、世界のNo.1水族館として注目を浴びています。

 色あせず、時を経るごとにますます充実していくモントレー湾水族館、これから先もますます楽しみです。

(飼育展示課 広田 祐二)


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