機関誌第5号「AMFNEWS」 -005/007page

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トピックス

モントレー湾水族館との友好館締結式と
モントレーフェア

モントレー湾水族館友好館締結記念展
▲モントレー湾水族館友好館締結記念展
 commemorative exhibit on Monterey Bay Aquarium

ントレー湾水族館友好館締結式
▲モントレー湾水族館友好館締結式
 the ceremony of the establishment of friendship relation with Monterey Bay Aquarium

 去る11月3日(文化の日・無料入館日)、ジュリー・パッカードモントレー湾水族館館長をお迎えして、本館「潮目の大水槽」前において、モントレー湾水族館との友好館締結式が行われました。

モントレー湾水族館は、アメリカ合衆国カリフォルニア州モントレー市にあり、「アウターベイ」「ケルプの森」等の展示から、世界一と評される水族館としても有名であり、当館と同じく太平洋を挟んで北緯37度に位置しています。
また、その展示テーマを所在地域とその周辺部に限定していることや海の環境保全をアピールしていることなど、当館との共通性が多いことから、友好館締結を行う運びとなりました。
当館にとって友好館締結は、東京都葛西臨海水族園(本年8月21日)に続き2例目で、外国の館との締結は初めてです。
葛西臨海水族園とモントレー湾水族館は10年前に友好館締結を行っていることから、今回の締結により、太平洋を挟んでトライアングルの友好園館の関係が誕生したと言えるでしょう。
これにより、今後、情報交換、技術・職員の交流を進めていく予定です。

 また、締結を記念して11月1日から12月4日まで、「モントレー湾水族館友好館締結記念展」と題し、モントレー湾水族館を紹介するパネル展とオリジナルグッズの販売などを行いました。

(総務課 坂内 英治)

大水槽への搬入

サワラ 
▲サワラ Spanishmackenel

 黒潮大水槽に搬入した「サワラ」を紹介します。食卓には、お馴染みの魚ですが、全国の水族館でも飼育例が少なく実際に生きている姿を見たことのある方は、ほとんどいないと思います。

 サワラは、皮膚が傷つきやすく、また驚くと壁面に衝突するため、香川県からの活魚トラックによる長距離輸送や水槽への搬入作業は、慎重に行う必要がありました。
7月に搬入したサワラは、全長20cmほどでしたが、1日2〜3回の給餌を繰り返した結果、現在では約60cmに成長しました。サワラが、大水槽で泳ぐカタクチイワシの群れを狙って捕食する様子は、食物連鎖を目の当たりにできる「ライブステージ」です。

 今回のサワラの水槽展示は、社団法人日本栽培漁業協会屋島事業場並びに神戸市立須磨海浜水族園の皆様に、種苗の配布や水槽内飼育についてのご助言をいただきました。ここでお礼を申し上げます。

(飼育展示課 薦田 章)

「いわきの黒松展」を終えて

いわきの黒松展
▲いわきの黒松展
the temporary exhibit of "Bonsai" at Aquamarine Fukushima

 11月1日から6日まで、当館のエントランスホールにおいて、「いわきの黒松」をテーマに盆栽展を開催しました。
この盆栽展では、「海の男たちの盆栽」と題して、地元の小名浜盆栽研究会の皆様の丹精こめた作品と、黒潮のふるさとでもある沖縄の熱帯植物を使った盆栽など約40点の展示を行いました。
会場となったエントランスホールでは、秋の日差しの中で、ガラスごしに見える小名浜の海を背景に黒松、杜松(としょう)槙柏(しんぱく)などの古木の迫力に満ちた姿や、コハマギクやダイモンジソウなどの秋の草花に、多くの方々が足を止めていました。
盆栽の一つ一つの鉢には、さまざまな自然が盛り込まれています。アクアマリンふくしまでは、今後も季節ごとにこのような盆栽展を開催し、より多くの皆様に日本の伝統文化である盆栽に親しんでいただくと共に、失われつつある日本の原風景を見つめ直してほしいと考えています。

 (飼育展示課 安田 純)


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