機関誌第7号「AMFNEWS」 -006/007page
TOPICS 3 海からの贈り物
Presents from the sea
▲シーボーンアート展
Special exhibition "Sea Born Art"
▲海岸漂着物の観察
Observation of stranding things海からどのようなものが贈られて(流れ寄って)くるのでしょう。6月に実施したサタデースクールでは、いわきの新舞子海岸で海岸漂着物の観察を行いました。
海岸を1時間くらい歩いてみると、貝殻、海藻、流木などのさまざまな漂着物が見つかりました。中には、空き瓶、プラスチック片など人間の活動によって生じたたくさんの人工物もありました。
海岸には、海から生まれた(シーボーン)さまざまな贈り物があり、それらを観察すると、海の現状が見えてくるようです。また、6月20日から7月2日まで企画展「シーボーンアート展」を開催し、このような海岸漂着物で作った美術工作物を展示しました。ガラス片で作ったランプシェイドや流木アート、貝殻アート、海藻アートなど、どれも海岸に出かけ拾い集めたものですが、アーティスト達の自由な想像力によって素敵な作品に生まれ変わっています。
シーボーンアートは、私たちに海からのさまざまなメッセージを伝えています。みなさんもぜひ海岸に出かけ、この海からの贈り物を手にしてみませんか。
(学習交流課 佐藤 安岐子)
いわきの水産情報
Iwaki fisheries informatin
▲いわきの水産情報
Iwaki fisheries information4月から、「いわきの水産情報」と題して、いわき市で水揚げされる魚介類と、漁師さんや魚屋さん直伝の料理方法を紹介しています。
日本は、1人当たりの水産物利用量が世界でもっとも多い国ですが、その多くは輸入に頼っています。日本の現状をわかりやすく伝え、来館者の方々に持続可能な水産資源の利用を少しでも考えていただくことが、このコーナーの目的です。
普段私たちが食べている魚介類が、どのような漁具漁法を使って漁獲されるのかを写真を中心に壁新聞形式で掲示しています。職員が毎月、実際に漁船に乗ったり、魚屋さんで旬の魚介類の取材を行っていますので、おもしろい情報が満載です!
ホームぺ−ジ上でも、同様の内容で毎月更新していますのでそちらも是非ご覧ください。
(繁殖育成課 松崎 浩二)
世界の水族館情報
オセアノポリス
Oceanopolis
フランスの北西部ブルターニュ半島の先端に位置する大きな港町ブレストにある水族館、オセアノポリス。
ブレストは、海岸線が城塞のように石垣で覆われ、中世より続いた戦闘の歴史を伺い知ることのできる町です。水族館はこの町のウォーターフロント開発ともいえるEurope's premier Ocean Discovery Parkの整備事業の一環として建築され、1990年に開館しています。
その後、既存施設のリニュアルを含めた増築工事が2000年5月29日まで行われ、現在では5へクタールの敷地の中に総水量3,700トン、延べ床面積5,000m2の温帯、熱帯、極地の3つのパビリオンが建築されています。
オセアノポリスは、宇宙全体の中の地球、地球の海洋環境と人間の関わり、そして世界の海と生命を展示コンセプトとし、極地パビリオンでは、北極のアザラシ3種と40羽のペンギンの展示がされ、熱帯のパビリオンでは魚類最大水量1,000トンのサメの水槽をはじめアマゾンの自然環境を再現したエリア、生きたサンゴ類の展示などがされていました。
また、温帯パビリオンでは、当館のオセアニックガレリアをさらに大きくしたような文化、科学の展示、解説の職員を配したタッチングプールやマイクロアクアリウムなど欧風デザインの洗練されたアイテムで展示が構成されていました。
この他にも遊具を使って幼児にコンセプトを伝えるキッズルームやパソコンを使用して講義を行うレクチャールーム、50人程が収容できる実験室など教育プログラムの充実も図られていました。(学習交流課 古川 健)