日本と中國の貨幣展−中村栄一・政子氏コレクション− -000-01/014page

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日本と中國の貨幣展開催にあたり
   −中村栄一・政子氏コレクション展−

 今年五月三〇日、わが博物館は、まことに大いなる文化遺産の一大コレクションの 寄贈をの栄に浴しました。それが今回、その一部の特別陳列公開になった「中村貨幣コレクション」 です。その総数、実に三五四八点。太古貨幣の濫觴(らんしょう)とされる「貝貨」に始まり、 今世紀の「軍用手票」に及んで、古今の数千年を羅網しています。壮観です。戦中・戦後の困難 を極めた大陸での職に精励しながら、コレクター中村氏は、中国文化に受けた感動に導かれて 、その後の四〇年の全生涯をこの収集に生きてこられて、この目を見はる一大偉業を達成 されたのです。自分の仕事を長く後世に伝えたい、特に若い世代のために残したい。その 願いからこの寄贈になり、この展示になりました。今は故人となった中村氏に感謝を捧げる 記念展示といたします。

      一九九八年十二月十九日   館長 高橋富雄



    目次
日本と中国の貨幣展開催にあたり  
中村栄一・政子氏と古銭 1
日本の貨幣 2
中国の貨幣 8
主な展示史料 12

    凡例
1.本書は、福島県立博物館常設展示特別陳列「日本と中国の貨幣展−中村栄一・政子氏 コレクション−」(会期一九九八年(平成十)年十二月十九日〜一九九九(同十一)年 一月七日)の展示図録である。

2.掲載史料は、全て中村栄一・政子氏コレクションである。

3.本展示は当館学芸員酒井耕造(歴史分野)が担当した。また、本書に掲載した写真は、 酒井と佐藤洋一(同右)が、藤原妃敏(考古分野)と田中敏(同上)の協力のもと 撮影した。本書の作成は、酒井・佐藤・唐司浩二(歴史分野)・高橋充(同上)が行った。


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