自然のふしぎ・ゆめ栽培講座 -040/042page
「自然のふしぎ・ゆめ研究講座を体験して」
船引町立椚山小学校 四年 大河原 直美
私たちは今年、福島県農業試験場の方々にご指導いただいて、「自然のふしぎ・ゆめ研究講座」 を体験しました。はじめは、この学習では何をやるんだろうと思っていましたが、農業試験場に行 っておじさんたちの話を聞いてみたら、とても面白そうな研究だったので、やる気が出てきました。
まず、六月のはじめに農業試験場に行き、試験場内の見学をさせてもらいました。広い場内では、 野菜やお米などについていろいろな研究をしていました。稲の研究をしている水田では、たくさん の種類の米が作られていました。私はコシヒカリとササニシキというお米の名前しか知らなかった ので、こんなにたくさんの種類のお米があったと知ってびっくりしました。ひりょうの量を変えたり、 じよ草ざいの量を変えたりして一番稲がよく育つようにするにはどうすればいいかを調べているそ うです。その他にも、イチゴの研究をするためのピニールハウスや、ばい菌やウイルスがつかない ようにして研究する建物などがあり、すごい施設だなと感じました。
見学が終わると、建物の中に入ってこれからの研究の仕方について説明を受けました。私たちは、 ペットボトルの空き容器を利用してミツバを水栽培する研究に取り組むことになりました。水で植 物が育てられるのか心配でしたが、そういう方法もあると聞いてじっさいにやってみたくなりました。 土が無いところで、自分で育てたミツパを食べることができたらうれしいだろうなと、楽しみにし ながら実験してみました。
すると、土が無くても養分の入った水をきちんと与えれば、ミツバは元気に育ってくれました。 一挙期の終わりごろには、大きな葉をつけて家族みんなで食べることができるほどに成長したのです。 お店で売っているミツバや畑に植えてある三つ葉のように立派には育たないだろうと予想していた ので、意外な結果でした。その他にも、アサガオを養分の入った水で育てる実験をしてみましたが、 こちらは、うまく育ちませんでした。どんな植物でも水だけで育てられるわけではないこともわか りました。
この実験の様子は、みんなでまとめて、理科の自由研究展に出品しました。その結果、四年生全 員が入選することができました。たくさん時間をかけて、苦労して仕上げた作品だったので、入選 することができてとてもうれしかったです。たくさんの知らない世界に出会えたことと自由研究が 入選したことで、とてもいい思い出ができた体験でした。