明日をひらく試験研究成果 -012/040page
【かいしゅうさん】
福島県は、オタネニンジンの日本一の生産地であり、主に会津地域で栽培されています。オ タネニンジンは、一般に「薬用人参」や「朝鮮人参」と呼ばれている植物の和名で、古来より 薬用植物として珍重されています。
播種から4〜6年で根を収穫し、乾物に加工した後、主に香港市場を経由し、東南アジア各 地で消費されています。また、2〜3年生の生根は、天ぷら等の食材として利用されます。昔 から根強い人気があるとともに、近年の健康志向の高まりにより、消費も堅調です。
「かいしゅうさん」(系統名:会系111)は、会津地域で一般に栽培されている「会津在来種」 から選抜育成された品種です。その特徴としては、@生育が旺盛である、A根の形がよい、B 加工した時の製品の品質が優れている、といった点があげられます。
オタネニンジンの栽培状況
直射日光を受けると、葉焼けをおこすた め、日覆を設置した中で栽培されます
オタネニンジンの生育状況(7月中旬)
茎の頂部に約5枚の小葉のついた複葉を 輪生するとともに、花梗の先端に花や実を つけます
「かいしゅうさん」の小葉
(左からかいしゅうさん、会津在来種、みまき)
かいしゅうさんの小葉は、サイズがやや大きく、 形が縦長です
「かいしゅうさん」の根
(左:会津在来種 右:かいしゅうさん)
かいしゅうさんは、主根がやや長く、根 の形状が優れています