明日をひらく試験研究成果 -017/040page

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広域的な葉いもち発生の抑制技術

 イネいもち病は、稲作にとって最も重要な 病害であり、広域で発生すると大きな被害と なります。
 このため、共同育苗センターで田植え前の 苗に薬剤処理することにより、広域的にいも ち病を防除することができます。この技術が 定着することで次のことが実現できます。
1)共同育苗センターでいもち病防除をする ので、農家が田植え時にいもち病対策を する必要がなく、防除コストの低減、田 植え作業の省力化が図られます。
2)共同育苗センターで薬剤処理した苗を広 い地域に田植えすることで、地域全体で いもち病の発生を抑えることができます。
3)播種後の早い時期に薬剤が処理されるの で、育苗期間中の苗にいもち病が感染す る心配がなくなります。

共同育苗センターにおける作業の流れ
図1.共同育苗センターにおける作業の流れ

トルコギキョウの苗低温貯蔵による秋出し栽培

低温貯蔵中の苗
低温貯蔵中の苗
■通常に育苗した苗を7月上旬(本葉2対葉時)から冷蔵庫で貯蔵します(10℃)。
■貯蔵中は蛍光灯で、照度1,000ルックス、24時間連続の照明を行います。

ほ場における開花状況
ほ場における開花状況
■苗は20〜30日ほど貯蔵し、7月下旬〜8月上旬に定植します。
■加温および電照を行うことにより、10〜11月に花を切ることが可能となります。


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