明日をひらく試験研究成果 -016/040page
4.開発した技術と取組んでいる技絹
水稲直播栽培
出芽生育促進技術
種子籾を加温することで稲の生育が促進され、出穂が2日程度早まります。
〈効果〉
1.コシヒカリの直接栽培が可能になります。
2.4月中に播種できるため、園芸農家が取り組む直播栽培として有効です。
3.中山間地で安定した直格栽培が可能になります。
加温処理後の粉衣種子の状態
カルパー粉衣種子を25℃に設定した育苗 器で2昼夜加温した時の状態です。芽や 順の伸長により、粉衣種子の胚の部分に 亀裂が生じています。
播種後の生育状況
中央のラベルから左側が加温処理をした 種子、右側が慣行の種子を直挿した圃場 の稲の生育状況です。種子の加温処理を した稲の生育が進んでいます。代かき作溝表面散播
代かき作溝表面散描法とは、代かき後のほ場にW型の溝を付け、その溝の表面に散播する方法 です。本播種法のねらいは、土の表面に播種することで苗立ちを向上させ、その溝が苗立ち以 降の湛水管理で徐々に埋ることを利用し倒伏防止を図ることにあります。