明日をひらく試験研究成果 -033/040page
漁場生産力に関する研究
水産試験場では、海況、湊況予測の精度向上を図るため、基礎生産力(栄養塩類、動植物プ ランクトン)、物理的環境(水温、塩分、潮流等)並びに魚群の分布量等の調査を行っています。
また、平成11年に代船建造されたいわき丸は、最新鋭の観測機器を搭載しており、得られた データは船内のオンラインコンピューターで一括処理され、効率的な調査が可能となりました。
人工衛星画像(NOAA)の表面水温分有(春期)
インターネットにより毎日画像を受信し、現況を把握 するとともに、漁業者に広報し操業の効率化を図って います。この画億は、3〜4℃台の親潮系冷水の南下が 本県北部海域に見られる一方で、沖合には黒潮系北上 暖水が波及している春期の代表的事例です。
魚礁に蝟集(いしゅう)する魚群
魚礁の設置状況や魚の集まり具合を潜水や水中テレビ ロボットを使って観察調査しています。このロボット は、ケーブルを介し陸上からコントロールできるため、 潜水できない深い場所の観察も可能です。