明日をひらく試験研究成果 -038/040page
清流の利用と保全
近年の釣りブームや自然環境への意識の高まりから、河川をはじめとする水辺への関心が高 まっています。遊漁者等のニーズに応える一方、豊かな自然環境の保全と両立した高度な利用 と管理手法の開発に取り組んでいます。
<イワナ>
県内でも希少な原種のイワナの生態や形態 について研究しています。
阿賀川水系イワナ原種
隔絶された禁漁区で長年、護られてきた純系 のイワナ。鮮やかなオレンジ色の斑紋が特徴。
同阿賀川水系の放流域で採捕したイワナ
原種に比べ、斑紋の色、腹部の発色がうすい。
また、内部形態では、幽門垂数などに遠いが みられる。
生態調査
源流を遡っての稚魚生態調査の様子。稚魚の 生息場所を底質や流速、底生生物など様々な 環境要因について計測、調査しています。<アユ>
遊漁ニーズにあった放流を行うため、系統 の異なるアユの特性(成長、釣れ具合等)に ういて研究しています。
試験魚の放流
種苗毎の特性について比較するため、2系統 のアユを放流します。
投網調査
解禁日の一週間前に投網による放流魚の採捕 を行い成長について調べています。
釣れ具合の調査
それぞれの種苗の放流効果について明らかに するため、遊魚着から釣れ具合、評判等につ いて聞き取りを行っています。