福島県水産種苗研究所 -001/005page
栽培漁業のしくみ
海には魚や貝がたくさんいるので、採ってもなくなることはないと考えられていました。しかし、魚や貝を採る技術が進歩し一度にたくさん採ることができるようになると、たくさんいた魚や貝がだんだん採れなくなってきました。 そこで考えられたのが『栽培魚業(さいばいぎょぎょう)』です。
『栽培漁業』とは魚や貝の子供を大量に育てて海へ放し、海にある豊富なエサを利用して大きくしてから計画的に採るという漁業です。この魚や貝を育てる仕事をするために栽培漁業センターが昭和57年に、水産種苗研究所が昭和58 年に、さらにヒラメ栽培漁業振興施設が平成8年に建設されました。
水産種苗研究所では卵を採る親をどう健康に育てるか、卵をどうやって採るか、子供をどうやったら丈夫に育てることができるかについて研究を行い、その技術をもとに栽培漁業センターでは魚や貝の子供を大量に育てる仕事をし ています。