福島県水産試験場研究報告 第10号 - 021/073page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

体数は57隻減少していた。

 2000年12月31日現在の当県沖底の操業許可海域別隻数を表4に示す。当県海域を中心に北は青森県から南は千葉県まで、様々な操業許可海域の漁船が含まれていた。

 2000年12月31日現在の当県沖底・小底のトン数階層別隻数を表5に示す。当県の沖底は20トン未満の漁船が多く、8割以上を占めていた。当県の小底は6トン台の漁船が最も多くなっていた。

 対象魚種の推移

 1.漁獲量からの検討

 当県沖底と小底の主要魚種の漁獲量を表6、表7に示す。
 沖底では、1955〜1960年にはサメ類(殆どがアブラツノザメ)、タコ類、キチジが多獲されていた。1965〜1980年にはイカ類の漁獲量が増加し、スケトウダラ、メヌケ類が多獲された年もあった。近年ではタコ類、ヒラメ・カレイ類、イカ類の漁獲量比率が高かった。
 小底では、調査期間を通してヒラメ・カレイ類、タコ類、イカ類の漁獲量比率が高かった。

 2.水揚げ金額からの検討

 沖底・小底について、各年の間の魚種組成の類似度からクラスター解析を行った結果を図1、図2に示す。
 沖底は、1969〜1979年の間に2年群、1980〜1999年の間に4年群が認められた。1971〜1979年と1980〜1984年は水揚げ金額上位魚種がほぼ同一であった。
 小底は、1969〜1979年の間に3年群、1980〜1999年の間に4年群が認められた。1976〜1979年と1980〜1984年は水揚げ金額上位魚種がほぼ同一であった。

図1

図2


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は福島県水産試験場に帰属します。
福島県水産試験場の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。