平成13年度 事業報告書 - 040/171page
U 沖合漁業調査
1 底魚資源モニタリング調査
吉田哲也・山廼邊昭文・池川正人*・長田明・八巻憲治
目 的
本県海域における主要底魚類の資源動向を把握するため、定期的にトロール調査を行い、幼魚の加入状況や生物組成等の基礎資料を得る。
方 法
(1) 調査方法
調査手法の概要を表1、調査定点を図1に示す。
なお、調査手法の詳細については既報のとおりである。
表1 調査手法の概要
調査定点:
調査頻度:
調査船:
使用漁具:
曳網方法:
塩屋埼沖水深30、50、100、150、300、500m
の計6定点
全定点とも原則毎月1回(平成13年10月の500
m、平成14年1月の全定点は調査未実施)
いわき丸(159t)
着底式オッタートロールネット
(身網総長約40m、平均袖網間隔約12m)
使用漁具:漁具の着底から揚網までの30分間を
3ノット前後で曳網(2) 採集生物の測定方法
採集した生物は、原則として全数当場に持ち帰り測定に供した。ただし、採集物が多量でかつ標本が均一な場合は、その一部を持ち帰り測定に供した。
平成14年2月以降採集生物の測定項目を再整理した。魚類のうち有用種については全長、体長、体重の測定とし、異体類の重要種については精密測定も実施した。これ以外の魚類については個体数、総重量のみの測定とした。無脊椎動物については、シライトマキバイ、ケガニ、ズワイガニ、ヤナギダコ等の有用種は表3の測定項目とした。このうち、エゾバイ科の有用種は個体数と総重量を測定した。これ以外の無脊椎動物は種毎に分類せず無脊椎動物一括として総重量を測定した(表2〜3)。
*現 水産事務所相馬普及室