平成13年度 事業報告書 - 048/171page

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図11

れらの群と比較するのは今後の課題としたい。現段階では平成13年級群の加入水準は平成12年級群のそれを大きく上回るものと推測される。

 コ.ケガニ
 ア)採集状況
 ケガニは150、200、300m深で採集され、このうち300m深での採集数が多かった。

 イ)採集サイズ(図12)
 300m深の採集サンプルの甲長組成を脱皮時期を考慮して3期T期:平成12年3月〜7月、U期:平成12年9月〜平成13年7月、V期:平成13年9月〜平成14年3月)に分けて比較した。雄はU期が甲長80〜85oに、V期が85〜90mmにモードが見られたが、70、100o付近にも小さなモードが見られた。雌は3期とも甲長60〜65mmにモードが見られた。

 300m深では、平成12年3月〜平成13年3月までは小型個体(便宜上甲長50mm未満を未成体とする)の採集は非常に少なかったが、平成13年4月に甲長20〜25mmの未成体が採集され始めた。甲長モードは、平成13年5〜7月が20〜25mm、平成13年8〜12月が25〜30o、平成14年2月が30〜35mm、平成14年3月が35〜40mmにそれぞれ見られた。この群は平成12年級群と考えられ、漁獲加入には3年以上を要するものと推測された。


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