平成13年度 事業報告書 - 089/171page
め、本県沿岸には2〜3ktの黒潮系暖水(暖)〜黒潮水の北上流が分布した。
オ 平成12年及び平成13年の水塊構造を比較したところ、次のような共通点がみられた。
・142°N以西の海域に黒潮系暖水の南下流(0.5kt〜1.5kt)がみられ、とくに秋季〜冬季で顕著であった。
・東経142°以西の海域には、黒潮系暖水の北上はほとんど見られなかった。
・親潮水〜親潮系冷水の南下は、概ね142°〜142°30´E付近からであった。カ 以上の結果、本県沿岸の水塊分布のパターンを大まかに把握することができ、年により異なる海況でも共通の流況パターンを見出すことができた。また、他県海域の流況データで補完することにより、海況予測にも活用できるものと考えられた。