平成13年度 事業報告書 - 137/171page
2 肥満度調査
加藤 靖・斎藤 健
目 的
平成9年当初から磯部地先のホッキガイが痩せているとの情報があり、同年7月に磯部漁協から県へ「成貝の生育不良についての原因調査とその対応について」の要望があった。それを契機に磯部、請戸、四倉で肥満度調査を実施しているが、ホッキガイの肥満度の年間推移の資料が少ないため、引き続き調査を実施する。
方 法
磯部、請戸、四倉を対象に、1〜2ヶ月に1回の割合で、水揚げされたもの及び調査等で採捕したものの肥満度を測定した。
肥満度はホッキガイの殻長と軟体部重量から次の式で求めた。
肥満度=軟体部重量/殻長3×105(単位軟体部重量:g 殻長:o)結 果
磯部の肥満度推移を図1に示す。磯部は5月から翌年1月まで調査した結果、5月の調査時が最も高く7.7、10月が最も低く6. 1であった。平成12年度と比較すると7・8月が高く、平成11年度と比較すると6月と10〜12月が高かった。