平成13年度 事業報告書 - 144/171page
2 スルメイ力資源調査(我が国周辺漁業資源調査:独立行政法人水産総合研究センター委託事業)
石田敏則・松本育夫*
目 的
国は、我が国周辺漁業資源の適切な保存及び合理的な利用を図るため、資源診断・動向予測・最適管理手法の検討を行うとともに、これに必要な基礎資料の整備を進めている。
スルメイカは、平成10年1月1日からTAC対象魚種となり、指定漁業ごとに漁獲総量が決められ性別、生殖腺重量等を測定する精密測定調査、外套背長組成を測定する体長組成調査、及び統計調査を実施した。方 法
精密測定調査では、相馬原釜漁協及び久之浜漁協から購入した個体について外套長、体重、性別、及び生殖腺重量を測定した。
体長組成調査では、相馬原釜漁協において、水揚物の外套背長を測定した。
統計調査では、水産情報システムにより水揚量等を把握した。結 果
(1) 体長組成調査及び精密測定調査
表1に測定実績を示す。測定結果については独立行政法人水産総合研究センター北海道区水産研究所へ報告した。
表1 平成13年度スルメイカ精密測定実績
調査月 体長組成測定回数 体長組成測定尾数 精密測定回数 精密測定尾数 4〜1月 6 4,550 6 1,035図1〜図6に外套長組成の推移を示す。6月においては、外套長範囲14〜18cmモード14cm、7月においては外套長範囲16〜26pモード18p、9月においては外套長範囲18〜28p主モード16cm、副モード26p、11月においては外套長範囲18〜28cmモード19cm、1月においては外套長範囲11〜28cmモード16cmのものが漁獲の対象となっていた。
*現 水産事務所