ふくしまの河川と海岸 -004/016page

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「ふくしまの河川と海岸」の整備に関する方針

■整備の必要性

 本県は、地形、地質、気象などの自然的要因から、災害の発生しやすい状況となっています。また、近年流域の都市化の急激な進展に伴い、今後も氾濫区域内への人口、資産が集中すると予想されます。その反面、河川の整備水準はまだまだ低く(改修率約44%)、度々多くの河川が氾濫し、県民生活に甚大な被害を及ぼしています。
 一方、海岸においても海岸侵食や高波に対して、整備水準がまだまだ低い(改修率約35%)ため、平成5年及び平成12年の台風などでは、高波による堤防の越波等により甚大な被害を受けています。
 このようなことから、河川改修や海岸の施設整備を行い、安全で安心できる地域づくりを推進する必要があります。

堀川被災状況
堀川被災状況

福島県の氾濫域の資産・人口・面積の割合(H2)
福島県の氾濫域の資産・人口・面積の割合(H2)
※福島県全体に占める氾濫域の割合


■整備の基本方針

 安全で安心できる地域づくりに向け、河川改修の他、洪水調節施設の建設など、ハード面での対応を積極的に講じ、災害防止に努めてきたところですが、これからも流域を総合的にとらえ、河川環境に配慮しながら効率的、効果的な治水対策を推進します。
 また、海岸の浸食や高波等による災害を未然に防止するため、海岸環境に配慮しながら保全施設の整備を実施します。
 一方、河川や海岸の整備には長い期間を要することから、近年頻発する災害に対し、未整備区間や想定を超える豪雨等による被害を最小限に食い止めるため、施設整備などのハード面の整備を実施するだけでなく、迅速な情報提供などのソフト面も含めた総合的な対策を推進します。
 なお、これらの事業を進めるにあたっては、地域住民の意見を聴きながら、進めることとしています。

猪苗代湖と磐梯山
猪苗代湖と磐梯山


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福島県土木部河川課の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。