福島県長期総合教育計画41/4-026/330page
第6節 交通通信の発達と流通
1 交通、通信の発達の推移と見通し
経済の高度成長と産業構造の高度化、生活水準の向上などで、貨物、旅客とも年々増加するもの
と予想される。道路の整備、自動車の生産増は輸送構造もかわることになろう。
第29図は、輸送量と輸送機関別輸送量の推移と見通しを示したものである。
第29図 輸送量の推移と見通し
貨物、旅客とも鉄道は、相対的に減少し、自動車による輸送が増加の傾向にあるが、今後の自動車
による比重は、大幅に増加することが見込まれている。船舶輸送も小名浜港の整備によって増加する
ことによって、輸送構造はさらに変革されよう。
第30図は、自動車台数と貨客輸送の推移と見通しを示した図表であるが、わが国工業化の代表的産
業である自動車産業の飛躍的な発展にともない、自動車保有台数は急速にのびることになろう。工業
化の進行は、原材料の需要増と大量に生産された生産物の大量消費とがともなうが、これらは、交通
通信の発達に期待される。東北の関門であり、関東経済圏に接する本県の交通通信は、きわめて重視
される立場にあるので、拡充整備、東北自動車道をはじめ道路の整備が急速にすすめられることにな
ろう。