福島県長期総合教育計画41/4-091/330page
昭和39年5月1日現在における本県中学校卒業者について、教育訓練機関をどのように利用し
ているか、その利用状況をみると第8表のとおりである。
第8表 15〜17才の青少年の教育訓練機関在籍率 (39.5.1現在)
実数 構成比 推定方法 15才〜17才人口 131,424 100% 年度別中学校卒業者数一県外就職者数+流入就職者数 A 教育訓練機関在学者 総数 101,186 77.0 全日制高等学校 84,203 64.1 学校基本調査の結果による。 定時制通信制高校 7,512 5.7 定時制は第3学年までの生徒数を用いた。 各種学校 4,757 3.6 通信制各種学校は年齢別生徒数によった。 青年学級 2,837 2.2 昭和38年社会調査結果から推定した。 その他 1,877 1.4 その他には高校別科、社会通信教育、職業訓練機関、経営伝習、農場等を含めた。 B 教育訓練機関に在学しない者 30,238 23.0
15歳〜17歳人口のうち、全日制高等学校在学者は64%を占め、勤労青少年とみられる36%のう
ち、教育訓練機関で学習の機会をもっている者は13%にすぎない。残りの23%の者は、なんらの
教育訓練の機会をもっていない現状である。
急速に変ぼうする社会に適応し、今後の県勢発展に即応する人材育成の見地から、すべての青
少年になんらかの教育訓練の機会がもてるよう、後期中等教育の拡充を図ることが極めて重要で
ある。
(2) 後期中等教育の中核をなす本県高等学校の進学率についてみると、第9表のとおりである。年
年上昇してきているが、昭和39年度61.6%で、全国水準70.6%にくらべ大きく下まわっている。
第9表 高等学校進学率の推移
全日制 定時制 合格 中学校卒業者数 全国平均進学率 県立 私立 計 県立 市町村立 私立 計 実数 昭35 16,770 2,876 19,646 2,338 406 - 2,644 22,290 43,633 - 36 14,658 1,880 16,538 1,544 268 - 1,812 18,350 31,740 - 37 18,570 3,163 21,733 1,881 247 12 2,140 23,873 42,880 - 38 26,711 4,967 31,678 2,807 343 13 3,163 34,841 60,447 - 39 26,932 5,051 31,983 2,760 290 13 3,064 35,047 56,860 - 進学率 昭35 38.4% 6.6% 45.0% 5.4% 0.7% - 6.1% 51.1% - 60.2% 36 46.2 5.9 52.1 4.9 0.8 - 5.7 57.8 - 66.7 37 43.3 7.4 50.7 4.4 0.6 - 5.0 55.7 - 65.2 38 44.2 8.2 52.4 4.6 0.6 - 5.2 57.6 - 67.8 39 47.4 8.8 56.2 4.9 0.5 - 5.4 61.6 - 70.6
また地域別の進学率は第10表のとおりで最高は会津地区の70.4%、もっとも低いのは、県南地
区の54.5%で、格差は15.9%と地域間のひらきは大きい。
わが国産業の近代化、高度化は、就業者の学歴構成の高度化を求めている。産業構造の近代化
をはかり、県勢の振興を図るには、県民の教育水準の向上が必要である。それには、その中核的
役割をはたす高等学校教育の量的普及をはかることが当面の課題である。