福島県長期総合教育計画41/4-099/330page
4 へき地教育の振興
〔施策設定の理由〕
(1) へき地学校
へき地に所在する本県へき地学枚数は、昭和39年5月現在、小学校205校、中学校51校で、小
学校、中学校合せて256校となっている。
これが、全県の学校総数に占める割合についてみると、第16表のとおりである。
第16表 へき地学校数 (昭39.5.1現在)
本校、分校別 全県総数(A) へき地校数(B) へき地の占める割合(B)/(A)% 小学校 本校 576 62 10.8% 分校 257 143 55.6 計 833 205 24.7 中学校 本校 332 39 11.7 分校 13 12 90.8 計 345 51 15.0
これによると、小学校では、全県の学校数の24.7%が、中学校では、同じく15.0%がへき地校
であることがわかる。つまり全県小学校の約4分の1が、そして全県中学校の6分の1が、へき
地校であるということになる。 また、ここで学んでいる児童生徒は、小学校16,315人、中学校
8,965人、小、中合せて25,280人となっている。
このへき地学校数は、本校、分校を1校として計上したものであるが、これを本校、分校別々
にみると、へき地学校の特色が、より一層明かには握することができる。分校については、小学
校では、全県分校総数の55.6%が、中学校では、同じく90.8%がへき地分校で占められている。
さらにへき地の大きな特色として、冬季だけ開設する季節分校が、第17表のように存在するこ
とである。
第17表 季節分校設置状況 (昭39.5.1現在)
学校数 学級数 児童生徒数 全県 へき地 全県 へき地 全県 へき地 小学校 78 49 85 53 1,039 635 中学校 21 17 21 20 282 279 計 99 66 106 73 1,321 914
このように本県においては、へき地学校の占める割合が大きいのであるから、本県教育振興の
ためには、へき地学校の振興が何よりも大切であって、それを無視することはできない。
(2) 学級編制
へき地は、小規模、分校、季節分校の多いのが目立っている。したがって1校当りの児童生
徒数が少ないため必然的に単級、複式学級制をとらざるを得ない。へき地校の学級編制別学級数
は、第18表のとおりである。